太田利三WEBライブラリーを開設予定

Kプランニング

静岡県富士市在住の車椅子の画家・太田利三さん。画家として、これまで数多くの受賞歴を誇る素晴らしいアーチストですが、地域の子どもたちに絵画指導を50年あまり続けています。そんな実績がやっと公的にも評価され、平成30年度の富士市教育文化・スポーツ奨励賞(絵画の部)を受賞しています。

これを記念して、地元富士市の富士川楽座4階フジヤマギャラリーにて来年の4月に、太田利三個展が開催されることになりました。個展開催には相当の労力が必要なため、80歳を超えた太田画伯にとってこれがラストチャンスかもしれません。今回の個展は、富士市の教育文化・スポーツ奨励賞を受賞した後だけに、「作品を、地域の企業や団体の印刷物に使ってほしい」という太田さんの希望すを実現する最大のチャンスなのです。

そこでKプランニングとしては、ユーザー向けの作品カタログを制作することにしました。またホームページに「太田利三ライブラリー」の項目も設置、作品をWEBサイトで選んで申し込むことも可能にする予定です。昨今のアールブリュットブームによって、数十年前とは障がい者アートへの注目度がまったく変わってきました。しかし、作品をいかにお金に換えていくかというアイデアについてはまだまだ遅れています。

まずは作品をデジタルデータにすれば、さまざまな可能性が生まれてきます。これは、私が著書『パソコンで絵を保存しよう』(2004年、日本エディタースクール)にて主張していた考え方ですが、まだまだ普及しているとは言えないのが現状です。今回の太田利三ライブラリー制作には、そんな私の長年の考えを試作するという意味合いも含んでいます。ほとんどコストをかけずに、作品ライブラリーを構築できる。そんなサンブルにする予定です。