実演販売士が施設製品を売ったら、どうなる?

Kプランニング

Kプランニングが得意とする「もしもシリーズ」の第2弾。「もしもプロの実演販売士が福祉施設製品を売ったら、どうなる?」という実証実験を、昨年末にVAL古河駅ビルにて開催しています。これは、先日全国社会就労センター協議会(セルプ協)から発行された「ナイスハートバザール成功のためのヒント」という冊子の巻末企画として実施されたものでした。

実はこの企画、戸原が30年も昔に全国施設製品のアンテナショップ「パレット」を担当していた時に、すでに発想していたものです。施設製品を売る現場というのは、いつも独特のムードが溢れています。販売する人たちが黙って立っていることが多く、活気がないのです。「なかなか商品が売れない」と嘆くばかりで、「なんとしても売ってやる」というパワーが感じられないからです。

「もしもプロの実演販売士が福祉施設製品を売ったら、どうなる?」という企画は、そんな思いから発案されました。当時は実演販売士にアプローチする方法が見つからなかったので断念しましたが、30年経った今、再度のチャンスを得たので、プロの実演販売士を数十名も有する株式会社コパ・コーポレーションに果敢にもアプローチし、セールスプロモーション部長でもある中島章吾実演販売士にコンタクトを取ることができたのでした。

30年間も温めてきた企画が、一体どんな販売会になったのかについては、冊子「ナイスハートバザール成功のためのヒント」に掲載した実験ルポをご一読ください。「実験ルポ:もしもプロの実演販売士が福祉施設製品を売ったら、どうなる?」自分で言うのもナンですが、非常によく書けたレポートとなっています。

残念だったのは、実施されたのが2020年11月21日(土)であったこと。つまり新型コロナウイルスの第3波のピークがスタートする最初の連休初日であり、メディアでしつこいくらいに「ステイホーム」「我慢の三連休」が連呼されていたことでした。そんな中でもなんとか実施できた今回の販売会で、得るものはとても大きかったと思っています。

収穫の最たることは、私がこれまでつねづね訴えてきた「施設製品の最大のウリは、施設利用者たちが働く姿を語ること」と中島さんの考えが完全に一致したことでしょう。もちろんそのためには、プロの販売士からプレゼンの技術を学ぶ必要はあります。今後はさらに一歩踏み込んで、その具体的技術についての研修等を広めていくべきでしょう。今回の実験販売は、あくまでそのための第一歩に過ぎないのです。

実演販売士 ムッシュ中島さん
あじさい学園木版画カレンダーの口上(試演)をする中島販売士のビデオを見ることが出来ます。