工賃向上研修会は、新たなステップへ

Kプランニング

これまで全国各地から40回程度の工賃向上研修会の講師を依頼されてきましたが、最近新たな内容へと変化しています。それは、高齢化・重度化を迎える障がい者施設にとって利用者支援のあり方をどうするべきか?という疑問に答える研修です。

もちろん工賃向上研修である以上、利用者たちの仕事をどう作っていくかという基本は変わらないでしょう。しかし「マーケティングとか商品開発の基本といった既存の研修ではなく、現場の実情に合った内容の話を聞きたい」という施設からの切実な声が多くなってきたと、研修担当者が訴えてくるようになったのです。

そこで私は、以前「働く広場」に連載したエッセイ「多様でユニークな支援のあり方」を元にした講義プログラムを考えました。私の師匠であった広告プランナーの故・剣持忠則氏から伝授された考え方「汗の世界から才能を活かした事業」を解説しつつ、全国の具体的な事例を紹介していくというものです。ここには私自身が生活介護事業所ひなたを運営する中で実践してきた事例の数々も紹介しています。

そんなに簡単な話ではないことは十分承知の上で、しかしだからこそ今、障がい者就労支援の世界には剣持氏が40年も前に定義した「発想の転換」が求められている──そんなことを訴えていきたいと考えています。岐阜県で初めて開催したものを皮切りに、徳島県、香川県と開催要望が相次ぎ、そして2026年度は3月に兵庫県からも依頼がありました。

内容は異なりますが、2月には全国社会就労センター研修会での講義「つくるチカラ──全国の事例から見る商品開発のヒント──」や、3月には令和7年度 リーダー養成ゼミナール修了生フォローアップ研修会にて「セルプ士に送る言葉」と題する講義も請け負いました。なんだか突然人気者になったみたいで恐縮ですが(笑)、今後も取材から得た事例と自分自身の実践活動を理論に結びつけるというスタイルの講義プログラムを開発していきます。ご注目ください。新たな講義依頼も、いつでも承ります。お気軽にご相談ください。